01 着ものがたり
Kimonogatari
糸を作る、布を織る、着物に仕立てる
暮らしの基本がここにあります
あ、いいかも。
毎年
新しい自分に出会える とおかまち
とおかまちに暮らす人は言います。
「俺たちは毎年生まれ変わるんだよ」
春。
そこかしこから新たな命が芽吹き、生きものたちが一斉に動きだす。
それは赤ちゃんが放つ底知れぬエネルギーのように。
夏。
木々は葉を茂らせ、いよいよ生きる力に満ち溢れ躍動する。
それは青年が好奇心と共に人生を歩むように。
秋。
山は紅く染まり、さまざまな実りを与え、次の世代に命を繋ぐ。
それは円熟を帯びた大人の境地。
冬。
すべては深い雪に覆われ、春はまだかと待ち侘びながら世界は静かに眠りにつく。
それはゆっくりと最期の時間を味わうように。
とおかまちの1年は、人の一生と同じ色合いがあります。
それは雪がかけた魔法。
雪は、これでもかと命を輝かせ
人の営みを強くする。
とおかまちは、雪によって生かされた場所。
それは、訪れた人の命にも輝きを与える場所。
スノウリッチ。
心、リッチ。
雪の恵みを体感する旅へ。
究極の雪国 とおかまち
新潟県の南部に位置する十日町市。
市街地でも平均の積雪深が2mを超える、世界有数の「雪国」のなかの「雪国」。
令和2年に日本遺産に認定された「究極の雪国とおかまち ー真説!豪雪地ものがたりー」は雪と闘いながらもその恵みを生かして暮らし、この地に住み継いできた人々の「着もの」「食べもの」「建もの」「まつり」「美」の5つの豪雪地ものがたりから構成されています。
「スノウリッチ・ストーリーズ」はこのものがたりのコンセプト・理念を表現したものです。
SNOW RICH Stories
当たり前だけれど当たり前じゃない
大地は生きる礎
半年雪で閉ざされた大地に、キラキラと陽光が降り注ぐ。
銀世界だった風景はゆっくりと溶け出し
色に満ちた世界が現れる。
とおかまちで毎年春になると繰り返される光景です。
ここに生きる人たちは、大地を見ると喜びに満たされます。
ああ、今年も無事に春がきた。
少しずつ芽吹く植物たちに、命の躍動を感じ、
自分たちも豪雪を乗り越えた安堵に心が弾むのです。
どれほど大地が恋しかったことか。
大地はすべての命の礎であり、ゆりかご。
豪雪を乗り越えたからこそ味わえる命の輝き。
だからことさら、とおかまちの春は光り輝き、匂い立つ。
豪雪は、すべての生き物の命を輝かせるスイッチなのかもしれません。
それは、心、リッチなものがたり
スノウリッチ・ストーリーズ
構成文化財とは、ストーリーを語るのに欠かせない文化財のことです。
REPORT
各国の旅ライターが十日町市で
見つけたスノウリッチをレポート
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