食べものがたり

ダイコダテ・芋穴(冬季の食料保存の知恵)

大地が雪で覆われる冬の間の貯蔵庫
知恵と工夫で食物を保存

豪雪地である十日町市は、半年近い間大地が雪で覆われます。その間土を耕す農業はできないため、人々は秋までに採れた食料を備蓄し活用することにことのほか心を砕きました。
「ダイコダテ」とは、生の大根を保存するため、冬の間だけ各家の玄関近くにつくられるワラの室〔むろ〕です。大根は冬の野菜の代表とも言えるもので、干したり、漬けたり、煮たりしながら冬の間中食べられていました。各家庭、ひと冬に100~200本ほどの大根をダイコダテに貯蔵し、必要な時に雪を掘って取り出していました。雪の中は0度以下になることがないため、大根が凍ることなくずみずみずしいまま保存できます。
「芋穴」は、寒さに弱いサツマイモや種芋などを貯蔵するための横穴です。奥行き18m、幅1.5m、高さ1.8mの、中を歩き回ることができるほど大きな芋穴も残っています。



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