建ものがたり
神宮寺観音堂・山門
新潟県指定文化財(建造物)

圧倒される茅葺屋根の造形美
豪雪に耐える歴史情緒あふれる総鎮守
神宮寺は、大同2年(807年)に創立されたと伝わっています。平安時代後期の作といわれる木造十一面千手観音立像や、広目天像、毘沙門天像が安置されていることから、古代において新潟県内屈指の禅宗寺院だったと推定されます。
山門をくぐると苔むした石畳が続き、その奥に厚い茅葺きの観音堂があります。山門は宝暦13年(1763年)、観音堂は元明元年(1781年)の上棟と考えられています。山門も観音堂も豪雪に耐え得る頑丈な造りで、積もった雪が自然に落ちるよう急勾配の茅葺屋根になっています。その造形は圧倒されるほど雄大で優美です。

所在地
神宮寺観音堂・山門
〒948-0006 新潟県十日町市四日町1300