まつりものがたり

節季市・チンコロ

雪景色の中の露店市
福を呼ぶ「チンコロ」が人気

節季市は、江戸時代から続くといわれる露店市です。もとは地域の農家が、民芸品や生活用品、農産物などを持ち寄って、雪景色の路地に露店を開きました。明治時代までは年末に開かれ、人々は正月や越冬に必要な品を調達していました。
現在は、1月に開催され「チンコロ」を売る店が人気を集めています。「チンコロ」とは、米粉を材料にして作られた3㎝ほどの細工物です。十二支にちなんだもののほか、子犬、花など様々なモチーフのものがあります。すべて手作りで、一つ一つの形や表情が異なり、自分のお気に入りを見つけることは一期一会の楽しみです。だれがいつから作り始めたのかは分かっていません。福を呼ぶチンコロを買い求めるために、節季市には地域住民だけでなく遠方からも人々が訪れます。



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