まつりものがたり

鳥追い

豊作を願う子どもたちのまつり
雪景色の静かな夜に響く唄声

「鳥追い」は、田畑の農作物を鳥害から守ることを祈念して行われる子どもたちの行事です。町内ごとに「ホンヤラドウ」と呼ばれる雪の小屋がつくられ、毎年1月14日の夜、子どもたちが集います。
子どもたちはホンヤラドウの中にストーブやこたつを持ち込んで暖まり、モチやみかんを食べながら楽しく過ごします。その後、夜の雪道を一列に並んで歩き、拍子木を打ち鳴らしながら「鳥追い唄」を唄って集落内を回ります。鳥追いは今でも子どもたちの冬の楽しみで、十日町市の冬の風物詩です。雪景色の静かな夜に、子どもたちの澄んだ唄声が響きます。

鳥追い唄

おらがうらの早稲田の稲を
何鳥(なにどり)がまくらった
すずめ鳥がまくらった
すずめ すわどり
立ちあがれ ホーイホイ
ホンヤラホンヤラ ホーイホイ

あの鳥ャ どっから追ってきた
信濃の国から追ってきた
何もって追ってきた
シバぬいで追ってきた
一番鳥も 二番鳥も
立ちあがれ ホーイホイ
ホンヤラホンヤラ ホーイホイ



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