着ものがたり

越後縮裂見本帳

十日町市指定文化財(工芸品)

技術の発達や色柄の変遷がわかる
江戸時代の特産品「越後縮」の見本帳

魚沼地方の特産物だった越後縮の裂〔きれ〕を貼り付けた、商品の見本帳です。十日町の縮問屋「越前屋(蕪木家)」に伝わるもので、文化9年(1812年)の「縮裂本之帳」です。
220点以上の見本が貼り付けてあり、縞や格子、小絣のほかに、紅葉や花、笹、鳥などをモチーフに織り上げたものもあります。当時の職人たちが生き物や自然の風景を織柄に取り入れ、織地に彩りを加えようとしていたことが見て取れます。越後縮の技術の発達の様子や色柄の変遷を知ることができるだけでなく、当時の人々の豊かな感性を感じることができます。
越後縮が盛んに取引されていた当時、主産地である十日町には「加賀屋」や「越前屋」などの大きな問屋ができ、縮市が開設されました。京、大坂、江戸から商人が盛んに出入りし、取引の中心地として多くの人で賑わいました。


所在地

十日町市博物館

〒948-0072 
新潟県十日町市西本町一丁目448番地9
9:00~17:00 (入館は 16:30 まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝・休日の場合は翌平日)、12月28日~1月3日


このサイトでは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにCookieを使用しています。引き続き閲覧される場合は、当サイトでのCookie使用に同意いただいたことになります。 承諾する