美ものがたり

笹山遺跡出土品

国宝・市指定文化財(考古資料)

日本の原始美術を代表する火焔型土器
縄文土器として初の国宝

笹山遺跡では、これまでの調査で縄文時代中~後期の集落跡と、鎌倉時代から戦国時代の居館跡が発見されています。縄文時代の集落では、大きなムラの跡と炉跡112基のほか、配石、土抗、埋がめなどが発掘されました。出土品の中で特に注目されるのが火焔型土器です。火焔型土器は、全面に様々な入り組んだ模様や立体的な造形が施されており、日本の原始美術を代表する土器として国内外で高く評価されています。
造形の一番の特徴は、大きな4つの突起があることです。「鶏頭冠突起(けいとうかんとっき)」というこの突起には燃え上がる炎のほか四本脚の動物、水面を跳ねる魚など様々な見方がありますが、定説はありません。下部の模様は縄目ではなく、隆線や渦巻模様です。
平成11年(1999年)に火焔型土器14点を含む深鉢形土器57点〔附(つけたり)871点〕が、縄文土器として初の国宝に指定されました。


所在地

十日町市博物館

〒948-0072 
新潟県十日町市西本町一丁目448番地9
9:00~17:00 (入館は 16:30 まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝・休日の場合は翌平日)、12月28日~1月3日


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