美ものがたり

棚田

人と棚田と里山の自然
暮らしの中で守り受け継ぐ

十日町市内各所の山間地の斜面には、多くの棚田が広がっています。四季折々に姿を変える棚田の美しい景観は、日本の原風景として人々の心を癒してくれます。
豪雪地である十日町市の豊富な雪解け水は、棚田にとって貴重な水資源で、上部の池に溜められて農業用水となります。晩秋に行われる「秋田かき」は、水が入った田んぼの土をトラクターでかき回す、全国的にも珍しい作業で、雪解け水を漏らさず溜めておくための雪国ならではの知恵です。
棚田は、生活の糧となる米の生産の場であるだけでなく、洪水や地滑り、土壌の浸食を防ぎ、多種多様な生き物を守り育てます。また、この地の人々が豪雪地の里山で棚田を維持し暮らしていく中で、さまざまな知恵や技、豊穣を願う年中行事などの豊かな文化が育まれ、伝承されてきました。
里山の人はたゆまぬ努力によって棚田を守り、守られた棚田は地域の環境保全などの多面的な機能を発揮して、里山の人の暮らしを守っています。
※棚田を見学する際はマナーを守り、私有地への立ち入りはご遠慮ください。



このサイトでは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにCookieを使用しています。引き続き閲覧される場合は、当サイトでのCookie使用に同意いただいたことになります。 承諾する