美ものがたり
田代の七ツ釜
国名勝・天然記念物
渓流に点在する7つの滝つぼ
大蛇にまつわる「七ツ釜伝説」が残る
苗場山系から流れ出る釜川の渓流に、7つの滝と滝つぼ(釜)が約1kmに渡って連なっています。左岸が切り立った縦層、右岸は断面層という、学術的にも珍しい景観です。江戸時代の文人 鈴木牧之〔ぼくし〕の『北越雪譜〔ほくえつせっぷ〕』や『秋山紀行〔あきやまきこう〕』にも記されている、古くから知られる景勝地です。
ここには「七ツ釜伝説」(竜神伝説)という、滝つぼの主の大蛇にまつわる言い伝えが残っています。「ある日男が滝つぼにやって来て、『魚を獲るのは1回だけ』という弁天様との約束を破り2回目の網を投げたため、大蛇の怒りをかい命を失った」という伝説です。また、「日照りの時に七ツ釜に水をもらいに行くと、必ず雨が降る」という言い伝えもあります。
所在地
田代の七ツ釜
〒949-8413
新潟県十日町市田代