建ものがたり

雪囲い・雪掘り(家を雪から守る知恵)

家を守ることは雪国の永遠のテーマ
「雪おろし」を「雪掘り」と呼ぶゆえん

十日町市は世界有数の豪雪地帯で、市街地でも例年約2mの積雪があります。雪国の冬、人々は一日の大半を家で過ごします。家は生活の拠点であり、作業場であり、食料・燃料の貯蔵庫でもあります。その大切な家を雪から守ることは、雪国の人々にとって極めて重要な永遠のテーマです。
 「雪囲い」とは、降り積もる雪から建物や立木を守るため、家や木を板などで囲うことで、冬に備えて秋のうちに行います。雪の重さは1㎥あたり50㎏(新雪)~約500㎏(湿った雪)にもなります。雪が屋根に積もったままにしておくと雪の重さで家屋が倒壊する危険があるため、ひと冬に何度も雪おろしをする必要があります。雪おろしをすると高く積みあがった雪で家が埋まってしまうので、家の周りから雪を取り除いて家の戸口を確保し、次の雪をおろす場所をつくらなければなりません。雪おろしのあとに家を掘り出す作業が必要なことから、この地域では屋根の雪おろしのことを「雪掘り」と言います。



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