建ものがたり

旧村山家主屋・表門

十日町市指定文化財(建造物)

坂口安吾との縁の深い
700年の歴史を持つ旧家

村山家は松之山地域を代表する旧家です。その旧宅の主屋は、天井が高い客用の書院座敷、襖絵のある和室、箱階段、造り酒屋の跡を偲ばせる茶の間から広い三和土〔たたき〕などが特徴的な、近代和風建築の粋を集めた建物です。豪雪地域の農家建築として、その歴史的価値が高く評価されています。
東の正面には大きな切妻造のケヤキの表門があります。通常は城門に用いられる高麗門で、軒化粧垂木〔たるき〕は材そのものに反りが入れられています。要所には飾金具が取り付けられるなど豪華な仕様となっています。
新潟市出身の作家 坂口安吾は、叔母や姉が村山家に嫁いだ縁もあり、度々滞在して村山家の人々と交流を持ちました。
現在、「大棟山美術博物館」として公開されており、村山家が収集した書画・陶芸品のほか、坂口安吾が残した画譜や遺品などが展示されています。200余年の風雪に耐えた邸宅と広大な庭園は見ごたえがあります。


所在地

大棟山美術博物館

〒942-1406 
新潟県十日町市松之山1222


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