建ものがたり

旧室岡家住宅

十日町市指定文化財(建造物)

有力農民の文化的水準の高さを物語る
豪雪地の農家建築

室岡家は、松代地域の池尻地区にあった有力な農民です。江戸時代末期に建てられた住宅が昭和10年(1935年)に一部改築され、平成21年(2009年)現在の位置に移築されました。軒を裏から補強して深い軒先をつくる「船枻〔せがい〕造り」や、出入口部分が大きく突き出した「中門造り」が見られる、典型的な豪雪地の農家建築です。
1階には、稲扱きや臼挽きなどの農作業にも使用される土間、広い座敷、2階には来客接待のための座敷や、養蚕や藁仕事をする作業部屋などがあり、屋根裏は家畜の飼料用の干し草や大量の稲わらも保管できるようになっています。座敷の造りに見られる建具の表装や、太い梁や柱を様々な木組みでつないだ技術などが、室岡家の財力の高さを物語っています。
旧室岡家住宅は、現在は「まつだい郷土資料館」として一般公開されています。内部には重要文化財である「松苧神社」の資料をはじめ、雪国の民具や生活用具などが展示されています。


所在地

まつだい郷土資料館

〒942-1526 新潟県十日町市松代3718


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