食べものがたり

十日町の積雪期用具

国重要有形民俗文化財

雪国の生活に欠かすことのできない
先人たちの知恵と工夫がつまった冬の用具

世界有数の豪雪地帯である十日町市には、多くの冬の用具が伝承されています。それは、先人たちが豪雪に立ち向かいながら、知恵や工夫を凝らして生み出してきた、雪国の生活になくてはならない重要なものです。
「カンジキ」とは、ネマガリダケや木の枝を利用した雪中歩行用具です。新雪の上をスッポンというワラ製の長靴で歩くと足が雪に取られて思うように歩けませんが、カンジキを用いると体重が分散されるので、雪の上でも歩きやすくなります。降り積もった雪をカンジキで踏み固めることを「道踏み」と言います。人が歩く道をつくるための重要な仕事で、この重労働を皆で助け合いながらやっていました。カンジキは共助の精神で成り立っている雪国の生活になくてはならないものです。この地の生活必需品として、今もホームセンターなどで買い求めることができます。
積雪期用具のコレクションは、雪深い十日町で営まれてきた人々の日常生活を物語る貴重な実物資料です。防寒具のワタコ、蓑、手袋、雪袴。ワラで作った履物スッポン、ワラグツ、スッペ。そのほか交通・運搬用具、除雪用具、狩猟関係用具から娯楽・遊戯用具、信仰・儀礼用具に至るまで、3,868点の積雪期用具が、国の重要有形民俗文化財に指定されています。


所在地

十日町市博物館

〒948-0072 
新潟県十日町市西本町一丁目448番地9
9:00~17:00 (入館は 16:30 まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝・休日の場合は翌平日)、12月28日~1月3日


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