10Rich. 3植物の繊維から糸をつくり、それを編んだり織ったりして衣を作る。縄文時代から連綿と続く営みは、麻から絹へと素材を替えて、とおかまちを支えている。この地に織物が根付いたのは偶然ではない。長い冬、外界の音が雪で遮断された静寂の中、とおかまちの人たちは丹念に糸をつくってきた。それには雪がもたらす適度な湿度が欠かせなかった。こうして糸が布になり、きものになって、全国有数の産地となった。きもの作りの一端を体験できる場所がある。機を織ったり、布を染めたり。どんなものも手間がかかる。ああ、暮らしをつくるってこういうことか。忘れかけていた営みの記憶を思い出す体験。それがスノウリッチ。偶然? いや、必然だったのです心、リッチ。本物に触れる、雪国ブランド
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